ときめきの(91-100)作
(額はイメージです)
【 天 の 鳳・湖 の 龍 】
3月11日 午前6時22分 山梨県 西湖畔より
夜が明けた。
雲の中に隠れていた
富士山は雲を払い上空に押し上げ、
朝を連れて来た。濃いオレンジ色の雲が刻々と形を
変えて動いている。彩りが最高潮になった時、
空には金の鳳が現れ、湖には龍が潜んだ。

対岸は青木ヶ原樹海。朝の到来と共に
眠っていた自然の樹々の息吹が
覆っていた雲を空に
押し上げた。

【夜明のむらさき】
2月26日 早朝 八ヶ岳山麓の北杜市長坂町より
八ヶ岳山麓から
観る富士山は際立って
美しい。未明の頃、森と田園地帯の
一帯を走っていたら大きく開けた場所に出た。
やがて紫からオレンジへの吹い込まれる様に美しい
グラデーションの世界に包まれた。稜線の
微かな彩りは夜明けが近づくに連れて
濃さを増した。ずっと逢いたかった
空の色、ときめきのむらさきだ。

【 光 の 道 】
11月27日 8:27am 山梨県 本栖湖畔
朝陽は
夜明の1時間後に
富士山頂の上空を通過する。
天気に恵まれ、かつ富士山に愛されて
いればその時に第二のドラマを観る事が出来る。
それは人が去った後に見せる此花咲耶姫の自由な
時間。この朝は一段と美しかった。突然発生
した緩やかな波が静まった時に、うねりが
出来た。湖に出来た軌跡は龍神の
うねりだ。光の道は悠久の姿と
なり天空に光り輝く珠は
18条の光芒になった。

【新たなる世界】
希望の光輝く
2月21日 午前6時57分 田貫湖より
 私は予てから言っている。富士山頂に登山しなくとも富士山とご来光は毎日平地から両方一緒に見る事が出来ると。

 それは富士山の西側にいて東から昇る朝陽を見ればいい。富士山に登って、八合目から更に頂上を目指して、雲海の上のご来光を見るのは爽快かもしれないが余りお勧めしない。

 第一、ご来光は見えても足元の富士山が見えない。登ってからやっとその事に気づく人が多い。そして〔人ゴミ〕の多さで環境が荒れる。富士山がとても苦しんでいる。

 一年を通して私は富士山と朝陽を観てきた。それは殆どが西から東を観る事。つまり逆光の中で劇的な情景を観てきた事だ。

 田貫湖は4月下旬と8月下旬のダイヤモンド富士で超有名だ。
私の〔いのち無限〕が一役買った。しかし、その時期を過ぎると人が激減する。勿体ないなあといつも思う。

 この朝も私一人。そんな時、時々コノハナサクヤヒメは貴重な光景を私に見せてくれる。それは恋人と過ごす二人だけの時間に似ている。

 低い雲海が右から流れてきた。やがて広がって山に絡むだろう。
その時に向こうの雲越しに朝陽が昇り始めた。その光は燦然と空に放射され、正に旭光と呼ぶにふさわしい希望に満ちていた。

 今まで隠されていたものが白日の下に晒される時代に入った。
揺るがずその道を進む者にとっては、続けてきた事が天に通じ、実を結ぶ時に至る。そうでない者はこの光に耐えられない。

 がんばろう日本。 希望に輝く初めての朝が来た。

【光の煌き】

2017年12月3日 午前6時14分 信州高ボッチ高原より
 晴天の翌朝よりも、天気がスッキリしない時の冷え込む朝は何かが起きる。空一面がグレーの雲に覆われていても陽が昇るまではそこを動かず待っている。

 この地では常に左から昇る太陽が、自身が持つ無限の光のエネルギーで雲を横に切り裂く。全ての自然の生きとし生けるものはその光には逆らえない。

 やがて光は空の幅を広げてくれる。雲たちは喜んで道を開け、朝陽の色で表面が染まってゆく。山間の諏訪の街はこれから起き始める。

 朝の空と呼応する様に人々の営みの光が煌めいている。
左は八ヶ岳から伸びる裾野。右の山は南アルプス赤石連山。
要の場所に富士山という絶妙の配置。毎朝多くの人がいる。

 どれだけ人がいようと出来る写真は異なる。今まで生きて来た想いと動きの蓄積で視覚が変わる。情景はその目を持つ者の前にのみ出現する。皆もいい写真を撮ればいい。

 空が金に輝き、街明りが残っている僅かな時間に待っているのは情景の宝物。全部の光を受け止めて心に染み入る色になって、現代の浮世絵がまた一枚出来た。

【湖上のオリオン】

12月22日 深夜 山中湖畔にて
 満天の星と富士山。それは深く関わり合っている。
何故かいつも星を観る度にそれを思わずにはおれない。

 冬の夜、オリオンの三つ星が富士山の頂上の上空に位置する写真を撮って見たかった。何かが起きる確信があった。

 山のアトリエから山中湖の一番奥の渚まで20分で着く。
この冬に必ず逢える! イメージを鮮やかに信じて暫く通い続けた。そして奇跡的な夜が待っていた。

 地球の自転に併せ、星々はこの湖では刻々と左の空から右の空へと移って行くのを観察出来る。深夜25時を過ぎた。

 一段と空がクリアな夜、霞の上に富士があり湖面が完全な鏡の時があった。丁度飛行機が飛ばない時間帯に恵まれた。

 夜空の星を全部写し込もう! 絞りを開放にして20数えてシャッターを閉じる。その繰り返しを何度もやってみた。
結構星の動きは早い。確認しながらだから1分間に1~2枚だ。

 そして今夜遂に出逢った。満天の星、頂上にオリオン座、そして完全に鏡になった湖面にはその星々が映った。シリウスもいる。幻想の富士山と星のハーモニー。今ここに。

【瑞光】
優しく両手でつつまれた奇跡の朝
2月12日 午前6時29分 静岡県 田貫湖畔より
 昨日の午後に強烈な交通事故(貰い事故)に遭遇した。
工事中の片側交互通行で、誘導に従い走り出して100mも行かない時に、バックミラーに車がグワーっと映ったかと思った瞬間激しく追突された。
    
 相手は非は100%自分にあると申し出てくれた。その夜は幸運にも近くの 休暇村 富士 が空いていてそこに泊った。
このホテルからの眺望は全室富士山が目の前という幸運。
  
新車2ヶ月目のロッキー号はかなりの損傷を受けた。
可哀想に。痛かったね。
   
 強烈な衝撃を受けたので病院での検査は続けているが、幸いにも体には異常なし。ムチ打ちも無く背中の強張りもすぐ消えた。頑健な体と護ってくれた天の神様に感謝。
    
 そして翌朝このシーンが待っていた。騒めいていた空は右からの朝陽を受けて、富士山の周囲だけを真紅に染めた。
頂上に伸びていた雲は手のひらの様だ。湖に移った姿はまるで両手で優しくつつまれている感じがする。
  
 生かされている事、まだまだ使命が続く事を受け止めた。
作品名は 瑞光 が浮かんだ。めでたき光、幸運の光である。

【麗和の光】
令和の年の春に発表した
3月17日 午前7時12分 静岡県 猪之頭峠より
 平成31年5月1日。新天皇が即位された記念の日にこの写真を発表した。ずっと発表する時期のイメージが湧かずファイルの中でその時を待っていた。

 撮ったのは平成25年の春。太陽が富士山の頂を通過してから10分後の朝。完全な逆光の中、太陽をど真ん中に入れて刻々と動かしながらシャッターを押し続けた。そして出来た。

 発表する時を待っていたら月日を重ね、折しも御世代わりの年を迎えた。時が来た。今こそ発表しよう。同じ響きで麗和としたら沢山の人の心に響いて大変な人気を頂いた。

 人々から喜びの声が寄せられている。
お陰様で大学に受かりました。いいご縁に恵まれました。土地売買がうまく行きました・・・・・。皆さんいい人ばっかりでお求めの【麗和の光】の作品のお陰だとおっしゃる。いえいえあなたが明るく前向きだからですよと私はお答えしている。

 究極はこの感想。
「ロッキーさん、一年前からコロナを予想していたんですか。
でもこの写真には中心に光があるから素敵です。大好き。」

 これからも富士山の呼ぶ声に耳を澄ませて、人々の心に共鳴するときめきの富士を発表していこうと心に言い聞かせた。

【いのち無限】
ダイヤモンド富士の先駆けとなった究極の写真
4月 24日 朝6時 田貫湖より
 この湖から観る富士山と頂上の朝陽の姿をダイヤモンド富士と言う。ダイヤモンド富士という名はここから生まれ、山中湖の夕陽のダイヤモンドも含めて世に広まった。だがダイヤモンド富士はやはり朝陽が望ましい。

 マスコミも含め、世の人の多くが勘違いしているのがダイヤモンド富士の意味。富士山の頂上に太陽がある状態をそう呼んでいるから、そういう状態ならどこからでもダイヤモンド富士という呼び方をされる。

 昔から土地の人達が伝えてきたのは、地上の富士山、湖に映る逆さ富士、上下合わせた形が菱形 =ダイヤモンドとなる。その形があって頂上に太陽が出ればダイヤモンド富士、これが本来の意味だ。

 地球の自転により季節ごとに太陽の出る角度が変わり、この湖は毎年 4月下旬と 8月下旬に朝陽が頂上から顔を出す。ある年の朝とても眩しかった。プリントの仕上りを観て息を飲んだ。美しい菱形、頂上と湖面の朝陽、水平線にも3つ目の光がある。究極のダイヤモンド富士が出現した。

 やがてこの写真は人に知られるようになり、多くの人の所に届くようになった。人々の信じる心、志に共鳴して光輪の輝きが増す。全ては心が決める。実を結び花が咲く、心に灯を灯し大いなる感謝と調和の世界に至る。全ては実現に満ちている。