ときめきの(31-40)作
(額はイメージです)
【 湖 映 雪 姿 】
2月 河口湖大石浜より
富士山の
ほぼ真北に
位置する河口湖は
左右に裾野を伸ばした
美しい富士山の全容が見える
数少ない地域だ。今朝逆さ富士が
出ている時に、水蒸気が右端まで出た。
洞爺湖環境サミットで各国首脳と記者に
限定配布された日本紹介特別誌
「The National Park of Japan」。
その巻頭の写真は
「湖映雪姿」。

【 朝 陽 に 輝 く 】

11月20日 早朝 八ヶ岳富士見高原より
富士山まで100km。
高度1,400bの林道からなら
甲府盆地を覆っている雲海の上に
出られる。朝陽を待ちかねたススキが
一斉にカンタータを歌った。

冷え込む朝は空気が
澄んで光のコントラストが
上がる。もうすぐ山は冬支度。
いつ来てもここは
心ときめく。

【 黄 金 の 海 】
12月10日 午前6時半 南アルプス山系 甘利山
初冬の夜明前
南アルプス山系の林道。

夜明直前まで強風で
真っ黒い雲が刻々と流れ富士山の
姿は見えなかった。やがてその時が来た。
朝陽が雲海の上に顔を出た直後に全ての
雲海とその上の富士山まで完全な
黄金の世界に変わった。
僅か2秒の出来事。

この後富士山は
姿を隠した。超絶の世界が
目の前に出現した。正に一期一会である。

富士山を世界文化遺産にする為の
推薦資料にこの写真が使われた。雲海の左側に
〔父母〕の文字が浮かぶ。

【 早 暁 】
10 月 未明 櫛形林道
櫛形林道の醍醐味は空の色だ。
未明から夜明けの到来を告げる暁の頃
月の船が天空に浮かんでいた。

生きとし生けるものの活発な
一日の営みが終り 宵から夜に至り、
深夜を経て やがていのちは
光と共に甦る。夜明の
前が一番美しい。

それはこれから顕われて来る
万象万物のエネルギーが、光と共に
浮かび上がって来る時。

吸い込まれる様なときめきの色が出た。

【 春 来 た り て 】

4月24日 朝 富士吉田市 富士見孝徳公園より
富士吉田から見る
富士山は左右対称の美。

すべてが調和したその日の朝に
そこに立つ事が出来れば幸せに満たされる。
探っていくと、究極の角度はある一点のみと
いう結論に至る。それを毎年繰り返して
世に出すべき作品に至る。

会心の1枚になった。
桜と富士山は心は季節を問わず
部屋に飾って喜ばれる。

【 芝 桜 咲 く 頃 】
5月25日午前8時 富士吉田市農村公園
五月
晴れの
陽光が朝から
燦々と降り注ぐ日、
水を張った田んぼに早苗が
育つ頃、畦道に紅い可憐な花が咲く。
そして田んぼの水には雪の富士山が映っている。

早苗の田んぼに逆さ富士 風の匂いもやってくる
咲いているのは芝桜 裾野を伸ばした富士見てる

【 宇 宙 大 地・新 緑 】
6月1日 午前4時半 秩父山系 水ヶ森林道より
新緑の息吹は山に満ちていた。
断崖絶壁の上から見ると濃い緑一色だが
谷の木々が風を受けて揺らいでいる。夜明けの
瞬間は光と陰の対局にありコントラストは刻々と
線から面へと放射状に強さを変えて行く。

朝陽の初光が谷間を照らす時が勝負だ。
きっと1枚しか収める事は出来ないであろう。
その時が来た。一条の光が萌色のついた新緑の樺の
木を照らした時、僅かだが谷間の緑が映えた。

ミヤマツツジが素敵なアクセントになった。
麗しき自然の息吹。私はこの朝 無限宇宙の中に
融和している自分を感じていた。

【 創 造 の 光 】
1月15日 午前8時 一合目の創造の森より
真冬の
朝にここで
夜明けを迎える者は
いない。森のずっと左から
陽が昇って、富士山の左上空に
来るまでずっと動きを観ていた。
やがて太陽は燦然と輝いた。
ここは創造の森の奥。
だから自然に
名が出た。

【 大 和 彩 輪 】
8月中旬 午前7時半 静岡県山伏峠より
光っているのは熊笹。
天空の朝陽の逆光を受けてまるで
海面の小さな波がキラキラ
光る様に写っている。

今の日本を現している様だ。
熊笹の海と山並と森は開発され尽くした
日本とかろうじて残る麗しの山河。
大切なもの、営々と培われてた
“美しきやまとのくに” が
壊れている。

しかし、画面の上半分は希望である。
陽は燦然と輝き「日本よ再び甦れ」と言って
いる様だ。
大和彩輪・・・やまとさいりん。
やまとのくによ 甦れ。
言霊は再臨だ。

【 夜 明 の 交 信 】
9 月26日 午前5時半 丸山林道
夜が終りときめきの朝へ。
1枚の写真に時の流れまで写し込めたら
ときめきの富士が完成する。

山あいの雲海が引いて、遥かな
稜線に紅の色がついた。その時だった。
「お早う」とISSの通信衛星が飛び込んで来た。

空の雲は今こそとばかりに
躍動して朝陽を受ける。時の流れが写った。
まだ眠っている麓の街の灯りが雲海の
ベールを透かして輝いている。
現代の浮世絵、出来た。