ときめきの(11-20)作
(額はイメージです)
【 花 暮 色 】
5月25日 18時43分 御殿場市より
夕陽の逆光で緩やかに
深い色が広がって行く。

子供の頃に野山を駆け回って
遊んでいた時の里の景色が甦った。

畦道のマーガレットが優しく
微笑んで、深い彩りを秘めた
心ときめく夕景が待っていた。

【 黄 金 の 雲 】
8月28日 午前6時 安倍林道より
慶雲の出現だ。

強烈極まる逆光の中で、
輝きが最高潮に達した金の光、
竜雲と遙かな富士山、中景の微かな霧。

その中で頂上に神様が
降り立った一瞬がこの写真である。

いつも勇気を与えてくれる黄金の雲だ。

【 火 の 鳥 】
9月22日 午後5時15分 富士宮市より
台風が暴れ回った後
雲が東に去ってゆく。

富士の峰が輝いて西の空に
青空が顔を出した時、残照を胸に
浴びて火の鳥が天に舞い上がった。

嵐の後の希望だ。
ド迫力のエネルギーが漲っている。

明日はもっと凄い空に会えそうだ。

【 黄 金 の 夜 明 】
10月19日 午前5時15分 丸山林道より
カラ松が最高潮に燃え、雲は逆光の
朝陽を透かして金の帯となり、
神山を天空に浮かび上がらせた。

何年も待っていた一瞬が来た。
時の流れの中で富士山が
見せてくれた至上の姿であった。

【 魔 法 の ラ ン プ 】
10月16日 朝 山梨県 精進湖より
山頂に母船が停まった。
無数のUFOが富士山を目がけて
空のあちこちから群がって来た。

やがてアラジンの魔法のランプになった。

魔法のランプをこすると、中から大男が
現れて夢を一つ叶えてくれるそうだ。
人々の夢を叶える写真でありたい。

【 虹 の 翼 】
11月17日 午後2時42分 山中湖村 梨ケ原より
私は太陽と頂と自分が一本の線で
結ばれる強烈な逆光の場所に立った。

天空から声が聞こえた。
「おーい、今姿をみせるぞー!」

翼を広げて鳥が嶺を覆った。
やがて長い首が出て、クチバシに
金の光、翼に彩雲が出来た。

その光が最高潮に達し虹色になった。
究極の美の姿。何かを伝えに来たようだ。

【 ブ リ リ ア ン ト 】
11月17日 午後2時44分 山中湖村 梨ヶ原より
笠雲は回転のスピードを上げた。
大円の渦が広がり光は八茫星になった。

真芯の日輪、巨大なUFO雲と彩雲。
目に観えた世界のその向こうにあるもの、

時としてそれはメッセージであり、
想像を超えた神秘の世界の出現である。

【昇陽】
10月中旬 午前5時40分 猪之頭林道にて
昨夜初冠雪だった。

柔らかい朝の光に逢いたくて
林道を登った。朝陽は雲を橙色に
染めて山肌を深い紫に彩って行く。

「御来光と富士山だ、これはいい!」
感じた人々に大評判となった。

富士山に登らずとも発想を
変えて西側から見れば毎朝、
富士山とご来光を一緒に拝める。

【 絢爛の秋 】
11月8日 午前7時30分 河口湖紅葉街道より
この日 天恵を得た。
極みと言える美しさが出現した。

湖が鏡の役目を果たして
朝陽の反射板となる事がある。
蔭となった紅葉の暗さが明るくなる。

山麓にはモヤも湧き、紅葉は
冴えた色で視界一面に広がった。

【白峰連山】
1月6日 昼前 御殿場上空 5,000mより
宇宙工学の権威、
梅川博士が操縦桿を握る。

伊豆方面に向かい反転して
峰にめがけて突っ込む事9回。

ある方向から突っ込んだ時にだけ
欲しかったアングルを発見した。

南アルプスが完全に
ど真ん中に入った日本一の姿、
今まで世の中に無かった写真が出来た。