四季の彩・春の色

春01〜春12


春 01
【 夕 緋 桜 】
妖艶になる刻
2月24日 夕刻 神奈川県 松田町より
山越に富士山が顔を出している。
陽は山の端に入り残照で一帯をピンクに染めた。

影になる前の明るさが残っている時に
河津桜が笑顔を見せてくれた。

妖艶な淡紅と富士山がマッチした。

春 02
【 星 雲 幻 想 】
楽しきは夜会の湖
3月10日 午前4時43分 山中湖より
鯨の形をしたこの湖は雲を呼ぶ。

夜中に様々な雲がやって来て永く留まる事が多い。
皆んなの夜会かな。この夜は鮫の様な雲だった。

まだ夜明けまで90分ある。
星たちは最後の煌めきを見せて夜会に参加した。

春 03
【 春めき桜 】
2019年3月19日 14時48分 神奈川県大井町篠窪より
早朝から春の野でゆったりと時を過ごす・・何と贅沢な事か。
雲が峰から離れた午後から丘陵に立った。 龍雲が漂ている。
土地の所有者が高齢でこの美景は今年が最後となる。コノハナ
サクヤヒメは最後の年に遂に完全調和の美を見せてくれた。

春 04
【流星銀河】
3月12日 4時12分 am 西湖畔より
一切の無音の中で天空の巡りを観ている。
富士山の後ろに明るい街灯りが
無いから星雲の天の川が
よく見える。夜明け
まであと70分だ。
東に沈んで
ゆく月の光で
頂は染まり、10秒間の
シャッターの間に流星が飛び込んだ。

春 05
【 白 木 蓮 の 咲 く丘 】
3月29日 神奈川県 松田町 寄自然公園より
一帯は昔豪族達の領地だった場所。
背後には丹沢山塊が連なる。

その里山は昔の面影を残し
自然そのままで人を受け入れてくれる。

コブシかと思ったらハクモクレンだと教えられた。
早春の青空に喜びいっぱいの雲も湧き
木蓮は枝を伸ばして咲き誇る。

春 06
【 春 爛 】
4月4日 午前九時 静岡県 芝川町 興徳寺より
桜と富士山の最高の調和。

春霞 青空 澄んだ空気 午前中 
光燦々 枝振り 満開 白雪 
山の全容 無風 陰影 雲構図、露出

 1枚の完成に数年かかる事もある。
右下の麓の丘に菜の花の畑が見える。

 広重描く桜にも似て
時を超えて愛される一枚になった。

春 07
【 盛 春 】
4月4日 静岡県 芝川町 柚野より
高さ2.5mをセットし、脚立を
使って人々の頭上から撮った。

手前から奥までグワーッと広がる
菜の花畑、森には山桜、富士に白雪。
こんな日は山麓にいるのがとても楽しい。

爽やかな風が吹いて来る、
部屋の空気がいっぺんに明るくなる。
窓を開けて見ているような臨場感だ と
ご好評を戴いている春景色。

春 08
【 麗 春 】
春の歓びのコーラス
4月9日 富士宮市大石寺より
枝の下に空いた窓は理想的。
全ての桜に光が入り春霞が取れた。

ここからは山頂がとんがって
富士山はピラミッドになる。

今ぞ春は最高潮。

春 09
【 幸 雲 】
幸せ連れてやって来た
4月9日 午後3時39分 山梨県 忍野村より
太陽はやや西に移ったから斜光も入って、
雲の中に潜んでいる七色をあぶり出した。

丁度いい感じで浮いている。
観ているとほのぼのしてくる。

何かいい事が起きそうだ。

10
【 水 温 む】
4月19日 富士吉田市新屋地区
枝垂れ桜は
満開の時季が短い。
一帯は個人の土地で言わば集落
全体で守っている様な聖地だ。桜の時季に
なると土地の人にいつ頃水を入れるかを教えて
頂く。そして晴天の日に駆けつける。それを
数年続けると富士山のいい姿に逢える。
近くの神社の宮司さんに教えて
頂いてここを知った。
昼頃になると近くの
幼稚園児の
集団が
先生の手押し車で
やってくる。日本の美しい
原風景、富士山がいい顔で佇んでいる。

11
【 爛 漫 の 春 】
絢爛の花舞台
4月21日 富士市より
冬から春へ。
心弾む待ちかねた春、最高潮の富士山と桜の響宴。
 桜は寒い冬を越す事で蕾が勢い良く開花する。

この画面に入り切れない樹々達が青空に映えている。
子供の頃に野山で遊んでいた頃の景色が蘇った。

春 12
【 峰 の 灯 】
白雪は朝陽に染まる
4月24日 富士吉田市 農村公園より
まだたっぷりと雪を残す山頂に朝日が当たった。
ゆっくりと確実に頂をピンクに染めて行く。

色が最高潮に至る数秒間に全神経を集中する。
希望を示す美しい灯火になった。

下の森の桜が夜明けを待っている。

春01〜春12