めきの富士・春の色

春01〜春10

春 01
【 夕 緋 桜 】
妖艶になる刻
2月24日 夕刻 神奈川県 松田町より
山越に富士山が顔を出している。
陽は山の端に入り残照で一帯をピンクに染めた。

影になる前の明るさが残っている時に
河津桜が笑顔を見せてくれた。

妖艶な淡紅と富士山がマッチした。

春 02
【 星 雲 幻 想 】
楽しきは夜会の湖
3月10日 午前4時43分 山中湖より
鯨の形をしたこの湖は雲を呼ぶ。

夜中に様々な雲がやって来て永く留まる事が多い。
皆んなの夜会かな。この夜は鮫の様な雲だった。

まだ夜明けまで90分ある。
星たちは最後の煌めきを見せて夜会に参加した。

春 03
【 白 木 蓮 の 咲 く丘 】
3月29日 神奈川県 松田町 寄自然公園より
一帯は昔豪族達の領地だった場所。
背後には丹沢山塊が連なる。

その里山は昔の面影を残し
自然そのままで人を受け入れてくれる。

コブシかと思ったらハクモクレンだと教えられた。
早春の青空に喜びいっぱいの雲も湧き
木蓮は枝を伸ばして咲き誇る。

春 04
【 夕 照 桜 樹 】
大老樹は今撮って欲しかったのだ
3月29日 夕刻 神奈川県 松田町より
10年通い続け、この日最高潮になった。
大島桜が枝を伸ばし視界の全面を占める。

富士山は夕照の霞の中でシルエット。
角度はこれ一箇所のみ。主役は大島桜の古木だ。

日没前は黄金の時間。桜樹の色が最も際立ったのは
誰も想像しないこの時間だった。

春 05
【 麗 春 】
春の歓びのコーラス
4月9日 富士宮市大石寺より
枝の下に空いた窓は理想的。
全ての桜に光が入り春霞が取れた。

ここからは山頂がとんがって
富士山はピラミッドになる。

今ぞ春は最高潮。

春 06
【 幸 雲 】
幸せ連れてやって来た
4月9日 午後3時39分 山梨県 忍野村より
太陽はやや西に移ったから斜光も入って、
雲の中に潜んでいる七色をあぶり出した。

丁度いい感じで浮いている。
観ているとほのぼのしてくる。

何かいい事が起きそうだ。

春 07
【 麗 峰 彩 花 】
美の共演・木花開耶姫
4月16 日 河口湖畔より
桜は濃い里山に浮き上がり
富士は大きく青空のと共に。

一切を省略して際立たせたら美の極みになった。
木花開耶姫の一番美しい姿を見せて頂いた。

春 08
【 爛 漫 の 春 】
絢爛の花舞台
4月21日 富士市より
冬から春へ。
心弾む待ちかねた春、最高潮の富士山と桜の響宴。
 桜は寒い冬を越す事で蕾が勢い良く開花する。

この画面に入り切れない樹々達が青空に映えている。
子供の頃に野山で遊んでいた頃の景色が蘇った。

春 09
【 秀 麗 の ダ イ ヤ 】
菱形と2つの光と水平線
4月23日 田貫湖より
菱形になっているこの形を
正しいダイヤモンド富士と呼ぶ。

だから上下に光があるのは当然の事になる。
幸運な時は中央に三つ目の光が入る。

柔らかく暖かい光。
調和と感謝・前進の力。

春 10
【 峰 の 灯 】
白雪は朝陽に染まる
4月24日 富士吉田市 農村公園より
まだたっぷりと雪を残す山頂に朝日が当たった。
ゆっくりと確実に頂をピンクに染めて行く。

色が最高潮に至る数秒間に全神経を集中する。
希望を示す美しい灯火になった。

下の森の桜が夜明けを待っている。

春01〜春10