めきの富士・冬の色

冬01〜冬10

冬 01
【 雲 上 輝 峰 】
ここまで来た者を待っていた
12月10日 午前8時 西川林道より
下界から富士山は見えないから
雲の上に出ようと決めた。

だが冬の林道閉鎖が始まったから、
今は廃道の旧林道を探し出し、

倒木や水溜りの土砂の道を辿って中間まで来た。
そこからは眺望の良い場所まで歩き。

厚い雲海の布団の上で姫が
「よく来たね」と待っていた。

02
【 光 響 】
12月9日 夜明け直後 山梨県本栖湖より
朝焼けの
雲は山頂を横に
走り金の龍になった。
湖面は空の色を映して黄金に
染まった。この湖で逆さ富士を伴った
黄金の夜明が初めて出た。
希望に満ちた素晴
らしい朝が
来た。 

03
【 希 望 の 朝 】
光芒は希望
12月12日 午前7時 精進湖パノラマ台より
麓から細い登山道を登り、
日の出に間に合った。

下は茶色、中は黄金、上は青。
大きな光芒が美しい。
富士山と太陽は大の仲良しだ。

小さな宇宙船が様子を見に来ていた。

04
【 新 し き 夜 明 け 】
冬晴れの湖
12月15日 午前7時19分 山梨県 精進湖より
冬はあそこから朝日が昇る。
太陽が完全に顔を出す直前に空がざわめく。

いつも空のドラマのクライマックスは短い。
だから常に今がピーク・最高と受けとめる。

赤くは焼けなかったが、臨場感と
朝の爽やかな空気感に満ちた写真になった。

05
【 頂 上 日 輪 】
光は山頂より
12月18日. 7:20am 富士川町 上高下(kamitakaori)より
富士川町名物の光景を観る為に
暮れから正月にかけて早朝に
各地から人が集まる。

皆の希望に届け頂上からの朝陽。
縁起が良いとされて人々の心に灯をともす。

06
【 灯 り 】
12月19日 17:00 南房総市より
日が
沈む30分
前は色の宝物。
まだ空が夕暮れの明る
さとオレンジ色を残している時。
桟橋の先端まで行った若
者がライトを点けた。
黄昏迫る頃の
桟橋浪漫になった。

07
【 来 光 】
心身に新しい朝の光を浴びて
12月23日 午前7時28分 山梨県 本栖湖より
最幸の朝を迎えた。

湖面に延びた反射は
かってない輝きに満ちた。

冬至の頃の朝陽は頂に最も近い
あの場所から昇る。

全ては実現に満ちている。

08
【 冬 の 星 座 】
12月 29日 午前0時 34分
一合目の広場より
中腹にある広場は凍える寒さと
引き換えに満天の星と友達になれる。

星は時間をかけて放物線を
描く様に天空に移動してゆく。

夜明の前まで寝ずに浸っていた
ソワレ(夜会/夜の演奏会)の美。

09
【 海 の ピ ラ ミ ッ ド 】
1月1日 午後4時 西伊豆松崎町雲見地区より
あの
雲は駿河
湾の上昇気流で
発生する山旗雲。馬で
駆け抜ける武者の背中に
なびかせる旗印が山脈の様で
雄壮だと例えられる。遥かに見える
ピラミッド。左の大岩はスフィンクスの様だ。

10
【 時の彩り 】
1月11日 夜明け 河口湖畔より
夜が明けた。 美しい旋律を奏でる様に一面は吸い
込まれる様な色の世界に染まった。 自宅を
コンサート小ホールに改装した女性が
「写真からコンチェルトが聴こえます」
とおっしゃってサロンにおいでに
なり作品をお求めになった。

冬01〜冬10